展覧会「広告家櫂子建の三つの顔」は、2024年4月27日から9月29日まで茅ヶ崎市の櫂子建記念館で開催される。櫂子建は小説家、ルポライター、エッセイスト、旅人、漁師、美食家など多彩な顔を持つ人物であり、広告主としても活躍した。展示では、広告世界を築いてきた彼の3つの顔を紹介し、彼が手がけた広告のコピーなども紹介される。また、1964年まで続いたPR誌『洋酒パラダイス』やテレビCMなども展示される予定だ。
特別展「広告家建開子の三つの顔」が、2024年4月27日(土)から9月29日(日)まで建開子記念館にて開催される。
小説家、ルポライター、エッセイスト、旅人、漁師、美食家などさまざまな顔を持つ検海子だが、生涯を通じて関わったもう一つの顔は「広告主」だった。
1954年、23歳で大阪の十弥(現サントリーHD)に入社し、58歳で亡くなる晩年まで宣伝部で働いた。彼らを3つのタイプに分け、それぞれの顔を追って、時代や社会に向けて多様で熾烈で魅力的な広告世界をどのように築いてきたのかを振り返る。
表示構成
※館内のレイアウトや作品は一部変更となる場合がございます。
開高健 PR誌編集者・発行人
開高健がサントリー(当時十屋)に入社した最初の仕事は、同社が発行する酒販店向けのPR冊子「開発」の取材で、全国の酒販店やバーを訪ね歩いた。その後、開高さんは東京支店に転勤となり東京へ移住した。 1956年4月に『開発』に代わる、西洋ワインの魅力をより広く知ってもらうことを目的とした、広報色のない広報誌『西洋ワインパラダイス』の編集発行人となる。も参加します。
「洋酒パラダイス」は高度経済成長期の1950年代に誕生し、人々の生活が豊かになり、洋酒が徐々に人々に知られるようになりました。古代から現代に至るまで、エッセイ、小説、旅行記、映画やスポーツ観戦、さらにはヌード写真までを収録し、西洋のワインの楽しみ方を広めただけでなく、その独創的な内容が評価された。その後、ページ数と発行部数は徐々に増加し、当初の2万冊から最盛期には20万冊となり、1964年までに合計60冊が刊行されました。その豊富な内容から「夜の岩波文庫」とも呼ばれています。
コピーライター ケン・カイジ
宣伝部に配属された開高健はコピーライターとして働き始める。 。
その後も開高さんは、「いつも?」「うん」「トリス」「ああ」「etc」といった日常の何気ない会話を再現し、改行を多用した簡潔で伸びやかなコピーライティングを書き続けた。 「なるほど!」 新聞広告はシンプルなデザインで、「入って生を泣き、出て死を泣く」という人生の教訓と柳原の心情を伝えるコピーとなっている。その後 10 年間にわたり、ユーモアと哀愁に満ちた創造的な新聞広告が数多く作成されました。
特に1961年に書いた「私は『人』のように行動したい、ナトリスを飲んで『人』のように行動したい、なぜなら私は『人』だから」というコピーは偉大なコピーライターとして広く知られるようになり、戦後広告史に残る傑作。
CMタレント開高健
1958年、27歳のケン・カイジは小説『裸の王様』で芥川賞を受賞した。広告会社サン・アドを設立し取締役に就任。ある日、会社の隣のビルにある釣具店で、同僚のCMディレクター・東條忠義と偶然出会った。釣り好きの二人が釣りの話をしていたとき、あるアイデアを思いついた――。をテーマにしたテレビコマーシャル。二人は釣りができないように設定したほうが面白いだろうと考え、北海道の釧路湿原で撮影されたこの映画には開高さん自身も出演している。
2年後、広告では右小指を立ててワイングラスで酒を飲む男性の姿が描かれ、ナレーションでは魚が獲れないことを嘆き、「日本はどうなってしまうのか」と苦悩する男性の声が流れた。男の遊びは女にはちょっと無理」「意味不明」と話題に。また、1979年からはアメリカ大陸への釣り遠征に合わせて、アラスカ、ニューヨーク、アルゼンチンなどの海外ロケで撮影されたテレビコマーシャルが制作されました。その後、中国、イギリス、カナダなどでロケが行われ、開高さんはお茶の間の商才として有名になった。
本展では、ベルガウ氏が1989年に亡くなるまで制作した、釣りをテーマにしたテレビコマーシャルなど20点以上の広告を詳しく見ることができます。
呉海子1930 ~ 1989 年
1930年大阪生まれ。
1954年洋酒メーカー十屋(現サントリー)入社。宣伝部では小説の執筆を続ける傍ら、ワインショップの冊子『発展』『洋酒楽園』の宣伝レポートやコピーを担当。
1958年『裸の王様』で第38回芥川賞受賞。十屋を退職し、契約社員となる。以来、『猟奇』『日本三文オペラ』など話題作を次々と発表。その間も『洋酒パラダイス』の編集・発行や広告コピーライターとして活躍し、当時のウイスキーブームの火付け役となった。
1964年にサントリー社を退社後、同僚の柳原良平、山口瞳とともに広告代理店サン・アドを設立し取締役を務めた。
1965年に発表したルポルタージュ『ベトナム戦争の記録』は、戦争で荒廃したベトナムを報道し、ベトナムの反戦運動に大きな影響を与えた。その後も世界中を旅し続け、世界釣り日記『On the Fish』(1970年)と小説『Summer Darkness』(1972年)を出版した。
1972年:東條忠義監督とサントリー角瓶主演で釣りをテーマにしたテレビCMを企画し話題となる。以来、『割れたボール』『耳の物語』などの小説、『大庭』などのルポルタージュ作品、『ザ・ラスト』などのエッセイを書き続け、代表作を残した。 。
【イベントの詳細】
「特別展 広告主櫂子建の三つの顔」
開催期間:2024年4月27日(土)~2024年9月29日(日)
※公演日は変更となる場合がございます。最新情報は当社ウェブサイトをご確認ください。
主催・会場:茅ヶ崎市貝子拳記念館
住所:神奈川県茅ヶ崎市東南海岸6-6-64
交通機関:
・JR茅ヶ崎駅南口より約2km。
・東北5丁目バス停(辻02・辻13 辻堂駅南口行き)から約600m。
・コミュニティバス東部環状市立病院線松岡線に乗車し、15番乗り場「検界子記念館」下車。
・当館には普通車7~8台分の駐車スペースがございます。
営業時間:年中無休(金・土・日)と祝日。
営業時間:午前10時~午後5時(最終入場は午後4時30分)
入場料:200円
賢恵子記念館と茅ヶ崎キャラクターミュージアム