多くの人が退職後は孫との時間を過ごしたいと考えている。しかし、孫が遠くに住んでいる場合、孫の近くに引っ越すことを考える人もいる。近くに住むことのメリットは成長を見守れることや手助けができることだが、デメリットとしては家族関係の変化や精神的な負担がある。孫が遠くにいる場合でも、愛着を示すことで関係を築くことができる。また、孫がいない人も他の楽しみを見つけることで満足度を得られる。
多くの人が退職後に孫とより多くの時間を過ごしたいと考えています。孫たちの成長を見ることは私の残りの人生の楽しみの一つです。
しかし、孫たちは遠くに住んでおり、会うことが難しい場合もあります。そうした場合には、孫の近くに引っ越すという選択肢も考えられます。ただし、この選択が実際にどのような意味を持つのかについて考えてみましょう。
カリフォルニア州立大学心理学教授ケネス・S・シュルツ著の『退職の心理学 退職後の幸福』を参考に、遠く離れた孫たちとつながる方法について探ってみましょう。
***
孫の近くに住む利点と欠点は何ですか?
孫の近くに住むことには、利点と欠点があります。
利点としては、孫の成長を見守ることや子育てを手伝うこと、感謝されることが挙げられます。そして、将来一人になった際には家族のサポートがあることは幸せなことです。
一方、欠点としては、周囲の関係が崩れるリスクや時間やエネルギーを多く費やすこと、性格の違いから対立が起こる可能性があることが挙げられます。
予想外の出来事も起こる可能性がありますので、孫の近くに住むという選択は慎重に考える必要があります。
一方、遠く離れた孫とのつながりは、距離が関係の強さを示すことがないことも知られています。コミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことで関係を深めることができます。
***
遠く離れた孫たちとつながるためのヒントをご紹介します。
孫がいない場合でも落ち込む必要はありません。研究によれば、孫がいなくても人生の満足度に大きな影響を与えないことがわかっています。他の楽しみに時間を割いてみてください。例えば、ペットとの時間も幸せなひと時を過ごすことができるでしょう。
【参考文献】
「退職の心理学 退職後も幸せな生活を送る」
(監修:S.シュルツ、翻訳:藤井留美、日経ナショナル ジオグラフィック)
脚本:牧正治