山代温泉のご主人と盧山仁さんが焚き火で酒を楽しんでいた。陸善仁は1915年秋から半年間山間の都市に滞在。九谷焼は加賀の伝統工芸で、江戸時代初期に起源があり、再興された。北大路露山は九谷焼に魅せられ、吉野家旅館の別荘で看板彫刻家として働いた。彼の遺跡「盧山民族の月鏡遺跡いろはす庵」は2002年にオープン。九谷焼の歴史や窯跡展示館を通じて、山代温泉と羅山人のつながりを知ることができる。
加賀の伝統工芸「九谷焼」。その歴史は江戸時代初期、大聖寺藩を制圧した加賀藩の命令により九谷村(現山中温泉)で焼き討ちされたことにまで遡ります。その後、窯は廃窯となりましたが、約1世紀後に再興されました。
九谷焼に魅せられた一人が、当時福田大観と名乗った天才書道家であり篆刻家でもあった北大路露山です。ルシャン・カネは金沢の中国学者細野東洋を頻繁に訪れるようになり、山代温泉で夫に紹介され、吉野家旅館の別荘で看板彫刻家として働き始めた。その遺跡が「盧山民族の月鏡遺跡いろはす庵」です.
博物館には羅山人の看板製作工房が再現され、彼の作品が展示されています。ラシャンは山城の九谷焼陶芸家・須田清香に作陶の基礎を教えられ、後に陶芸家として成功しました。展示を通じて山城温泉と廬山の人々の深いつながりを知ることができます.
いろはすあんラサント邸跡
石川県加賀市山代温泉18-5
0761・77・7111
営業時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
定休日:毎週水曜日(祝日は通常営業)
入場料:560円
交通:JR加賀温泉駅よりタクシーで約10分
窯跡から語る九谷焼の歴史
九谷焼の復興の中で、文政9年(1826年)に吉田屋窯(九谷再興)が山代温泉に移転しました。 「九谷焼窯跡展示館」は、かつて国指定史跡に指定されていた巨大な幟窯跡を保存する施設です。 10年以上の発掘調査を経て、2002年に一般公開されました。発掘当時と同じ状態を保っており、建築家・内藤弘氏が最新の技術を駆使して建てた屋根で保護されています.
また、九谷焼の現存最古の窯は1940年築であり、避難所にある窯も同様の構造であると想像できます。工房兼展示棟には九谷焼の歴史とその道具が展示されています。構造や温度の異なる3つの窯での焼成工程や、赤・黄・青・緑・群青・紫の5色を使った多彩な焼成様式も学べます。温泉地で培われた伝統の技を体験して旅を締めくくりたいと思いました.
九谷窯跡展示館
展示棟では特別作品の展示があり、体験工房では絵付けやろくろ体験もできます.
石川県加賀市山代温泉19-101-9
電話:0761・77・0020
営業時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は通常営業)
入場料:350円
交通:JR加賀温泉駅よりタクシーで約8分。
取材・文:関谷順子 撮影:藤田修平
※この記事は『サライ』2024年4月号より転載しています.