金沢の名物料理や観光スポットを紹介する記事。兼六園は金沢を代表する庭園であり、季節ごとに美しい風景を楽しめる。庭園内には2020年にリニューアルオープンした「兼六亭」があり、カフェやレストランも含まれている。料理では、名物の吉部そばや加賀番茶粥が提供される。特に、「治部そば」は地元料理で、治部煮を使った美味しいそば料理として人気がある。朝食メニューも兼六亭では楽しめ、加賀茶粥がオススメ。兼六亭は早朝から夜まで営業しており、兼六園での休憩や食事に最適。
兼六園は金沢を代表する名所です。桜が咲き誇る春の美しさはもちろん、どの季節に訪れても四季折々の風情を映し出す典型的な江戸時代の森林回遊式庭園です。公園の見どころの一つは、日本最古と言われる噴水です。噴水の目の前には、2020年秋にリニューアルオープンした「兼六亭」があります。カフェやレストラン、喫茶もあり、兼六園散策の休憩に最適です。
“大正7年(1918年)に現在の場所で写真館を営み、その後茶屋となりました。この場所を改築する際、披露宴会場であった時雨亭と歴代藩主の接待の場であったことから、この場所を使用することにしました” 賀藩 “殿様のおもてなしの心を伝えたい” と営業部の辻潤一郎さん(52)は、郷土料理の治部煮を使った名物「治部そば」を提供する。加賀れんこんを練り込んだ特製そばと地ふじのとろりとした餡が絶妙な組み合わせです。
事前予約すれば朝食も楽しめます。静かな兼六園を早朝散歩した後は、温かい加賀茶粥はいかがでしょうか。茶の茎だけを焙煎して作られる加賀茶は、独特の香りと甘みが料理を引き立てます。兼六園は新たな楽しみをプラスします。
兼六亭
石川県金沢市兼六町1-20
電話:076・261・3783
朝食9:00~11:00、ランチ11:00~16:00、ディナー要予約、カフェ9:00~16:00
パビリオンには30席あります。
交通:JR金沢駅からバスで約15分、兼六園下・金沢城駅から徒歩約5分。
取材・文:関谷順子 撮影:藤田修平
※この記事は『サライ』2024年4月号より転載しています。