The content talks about how temples in Japan have undergone changes over time, from being divided into “main temples” and “branch temples” in the past, to housing beautiful Buddha and deity statues. The “Mutsu Dear Buddha” exhibition at the Tokyo Station Gallery showcases primitive and simple Buddhist statues from northeastern Japan. These statues reflect the unique folk Buddhism of the region and provide comfort to the people during times of uncertainty. The exhibition runs from December 2, 2023, to February 12, 2024, and offers visitors a chance to experience the healing power of Buddhist art. For more details, visit the official website.
近世、幕府や各藩が寺院を「本山」と「松寺」に分割したことにより、全国の寺院の本堂の形や荘厳さ(仏壇の装飾)も時代とともに変化してきました。 1995 年に統合されたこの神社には、高度な技術を持った工房によって作られた美しい仏像や神像が安置されています。
一方、小さな村では十六堂(地蔵堂、閻魔堂)や観音堂などが集会所として頼りにされていました。これらの場所や個人の神社に祀られている木造十王像、地蔵菩薩、観世音菩薩、摩訶迦羅天、恵比須像は、日々の小さな祈りの対象として大切にされています。

東京ステーションギャラリーで開催されている「陸奥Dear Buddha」展は、北東北の素朴な仏像を紹介する展覧会です。 (2024年12月2日~2024年2月12日)
東京ステーションギャラリー学芸員の文由香さんに展覧会の見どころを聞きました。
“東京ステーションギャラリー開館以来初めて、仏教と神像を紹介する『陸奥宝仏』展を開催いたします。青森県、岩手県、秋田県の寺院を調査する過程で、須藤ひるりさんがご紹介いただきました。”彼の経験 独特な形をした約 130 体の仏像が本尊の横や回廊の隅に私蔵されています。

法蓮寺/青森県十和田市
近代以降、全国の寺院の本堂は、江戸や上見地方で造立された精緻で美麗な仏像を本尊として、その形や荘厳さが統一される傾向にあります。一方、田舎では小さな寺社が人々の避難所となり、そこには仏師ではなく地元の大工が彫った簡素な木像が安置されていた。これが民間仏教です。

民間の仏像には、きらびやかな装飾はなく、彫刻が粗く、笑いを誘うようなぎこちないプロポーションのものもあります。しかし、この像がとても愛嬌のある表情をしているためか、厳しい気候の中で暮らす陸奥の人々にとっては、日々の愚痴や悩みを打ち明けられる身近な人のような存在です。

東北民間仏教という独特の民間伝承を通じて、こうした日本の信仰形態の存在を理解し、しばし安堵のため息をついていただければ幸いです。

松川二十五菩薩保存会/岩手県一関市
世の中が不安に満ちている今、仏様が心を癒してくれる展覧会です。会場までお持ちください。
【イベントの詳細】
陸奥の仏様たち
会期:2023年12月2日(土)~2024年2月12日(月)
場所:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話:03・3212・2485
公式サイト:https://www.ejrcf.or.jp/gallery
営業時間:10:00~18:00、金曜日~20:00(最終入場は閉館の30分前)
休館日:月曜日(ただし1月8日、2月5日、2月12日は開館)、12月29日(金)~1月1日(月)、1月9日(火)
価格:公式サイト参照
入手方法:公式サイトを確認
取材・文:池田光恵